“土地先行”か”建築先行”か？失敗しない家づくりの秘訣を実話で紹介

土地を決めてから注文住宅の会社を探すのか？

注文住宅の会社を決めてから土地を探すのか？

「どちらから始めればいいのか」

正直、迷いませんか？

この記事を読めば、
どちらの流れが正しいのか、
実話で紹介します。

私は、業界歴25年の注文住宅の営業マン。
土地なしのお客さまが7割でした。
土地探しの手順もよ～くわかります。

記事では
土地から始めた家族と、
家から始めた家族を通じ、
どちらの流れが正しかったのか検証します。

あなたは2つのケースから学んで、
正しい流れで家を建てられますよ。

いったい、2組の家族に何が起きたのか？

「土地を先に買う？」「注文住宅？」どちらが先か/土地からの田中さん

「土地がなければ家も建てられないよな」

「どこに住むのか大事だよね」

田中さん夫婦は、
土地から探しから始めました。

毎日ネットで物件を検索するのが習慣となりました。

気になる物件は休日に見に行くことも。

その中で二人とも、
とても気に入った土地に出会ったのです。

「この土地、いいよね」
「いい、いい」

早々と運命の出会いです。

さっそく不動産会社に連絡します。

「田中さま」
「住宅ローンは、いくら借りる予定ですか？」
「申込みする銀行は？」
「建てる会社は決まってますか？」

「イヤイヤ、なにも決めてないよ」

ちょっと焦る不動産営業マン・・・

「とりあえず融資の事前申込みをしてください」

急いで土地を買う流れへ

土地を買うまでの流れをお知らせします。

まず取り急ぎ、
融資の事前申込みをしてください。
2～3日ですぐ結果が出ます。

「住宅ローンが借りられるのか」の審査です。

クイック審査ですが、
これにつまずくとヤバいです。
もう前には進めません。

結果がOKなら、ひとまず安心。

ちなみに最近では、
融資の事前申し込みでOKがないと
土地契約までいけないケースが増えています。

土地を契約しても融資が通らなければ
お互い時間の無駄なのです。

まあ、地域性や不動産会社でも異なりますが
前もって事前申込みをオススメしたいですね。

契約後、
土地を決済するために、
住宅ローンの本審査をします。

売買契約書には、
土地の引渡し予定日が書かれています。

一般的には、契約から2ヶ月以内です。

「意外と長いじゃん」と思いますか？

本審査は、申込んでから約10日で結果が出ます。

でも、住宅ローンの本審査は
土地だけではできません。

「なに〜～～」

住宅のローンですので建物込みの審査です。

「じゃあ秒速で建てる会社を決めなきゃいけないの？」

「できれば」

と言いたいところですが、
なんとかなります。

建物契約していなくても、
仮のプランや見積りがあれば本審査ができるんです。

その場合、土地の借入は
「つなぎ融資」「土地先行融資」
のどちらかを利用します。

金融機関によっては、
取り扱ってない場合がありますので注意です。

土地から探し始めた/教訓

二人とも「とても気に入った」土地なので
見送ることは考えられません。

なんとか買う目処が付きました。

でも、
決めるタイミングが早すぎたため
急にドタバタしてしまいます。

じっくりと注文住宅を建てる会社を
選んでいる余裕がないのが残念です。

急ぎすぎて変な契約をしないか心配です。

家を建てるには、
とても窮屈な流れになってしまいました。

土地なしの場合で、
家よりも住むところを重要視している
お客さまに多いケースです。

「土地を先に買う？」「注文住宅？」どちらが先/家から始めた鈴木さん

鈴木さん夫婦は、
住宅展示場巡りから始めました。

自分たちの理想の注文住宅を
建ててくれる会社を探し求めます。

すぐに、
「この家がいい」と思った会社に巡り合いました。

相性もよかったのでしょうか。

営業マンから、

「では、契約をしませんか」
「今ならキャンペーンが使えます」
「土地は一生懸命探しますから」

と定番のクロージングです。

鈴木さんは、なんとなんと契約しました。

「これで理想の注文住宅が建つ」

あとは、土地を探すだけです。

建物を先に決めて土地探しの流れへ

自分たちの予算と資金計画は、
住宅会社が試算してくれました。

1500万円の土地を見つければ、
予算内で注文住宅が建てられます。

実は、
鈴木さんが探している地域は相場が高い。

1500万円の価格帯では条件が悪くなり、
まともな土地はありません。

予算が、
あと300万円あれば見つかりそうですが・・・

鈴木さんは、
探している地域の相場を把握していませんでした。

事前に把握してさえすれば、
300万円下げた価格帯の住宅会社を
選ぶこともできたはずです。

すでに、建物は契約してしまったので
今さら後戻りはできません。

コストダウンには限界があります。

建物を小さくして、
対応するしかなさそうです。

坪単価60万なら、
5坪（10帖）減らして▲300万円。

「さすがに、5坪はキツいよな」
「土地も妥協するしかないか」

いずれにせよ予算オーバーになりそうです。

土地なしでも家から探し始めた/教訓

鈴木さんは、希望地域の相場を知らなかったのが残念です。

住宅会社は、アドバイスしなかったのでしょうか？

土地が決まってない状態で、
建物契約をするのはリスクを伴います。

仮の間取りなので
予算オーバーする可能性大です。

注文住宅だけに目が行ってしまい、
悪い流れになってしまいました。

“土地先行”か”建築先行”か？失敗しない家づくりの秘訣は？

同じ土地なしのケースです。

◇土地から始めた田中さん
◇建物から始めた鈴木さん

どちらも苦戦していましたね。

共通して言えるのは、
総額の予算や土地や建物の予算を
知らずに突っ走ったこと。

圧倒的に、片方の知識が足りなかったのです。

結局「土地と家、どちらが先？」は、

どちらの流れに軍配があがったのか？

どうやら注文住宅を建てるなら、
家探しから始めた方がよさそうです。

但し、条件付きです。

・予算（総額）を把握する
・土地の相場を知る
・家の予算で住宅会社を絞る

☆『結論』

土地なしで注文住宅を建てるなら、

住宅会社を探す→土地を探す

これがスムーズな流れです。

予算オーバーにならないためです。

住宅会社によって建物の価格帯が違います。

予算に合った住宅会社を探してください。

ぜひ、後悔しない注文住宅を建ててください。

応援してます。