ブログを運営している「くんま」です。
私は、マイホームの天国と地獄を経験しました。
そのせいか、マイホームに強い思い入れがあります。
住宅営業マンになったのも、けっして偶然ではないのかもしれません。
家にまつわるエピソードです。
ちょっとお付き合いください。
【自分の部屋がある】
「自分の部屋があるなんていいな」
家がある友だちが羨ましかった。
マイホームに憧れていた少年でした。
その願いが中学生の時に叶います。
なんと、親が家を建ててくれました。
「うれしかったなー」
天にも登れそうです。
「卍固めだー」「四の字固めだー」弟とリビングで、はしゃぎ回る叫び回る。
とても幸せなひと時でした。
【天国から地獄へ】
それから6年後、
「この家に住めなくなったから…」
突然、母親から聞かされます。
「えっ、なんで…?」
何が起こったのかわかりません。
原因は親父のギャンブル狂い。
寝耳に水とは正にこの事です。
「なんじゃそりゃ・・・」
天国から地獄です。
「ちゃららー、鼻からぎゅーにゅー」
人は怒りを通り越すと、本当に笑うんですね。
「ここ?住めねーよ」
引越し先は、ボロボロのアパート。
2DKに家族4人です。
弟と同じ部屋。
もとに戻りましたね。
この時の、惨めさは一生忘れられません。
「家なんてクソ喰らえ!」
【マイホームを建てるなんて】
月日が経ち、1人暮らしを始めます。
1LDKの家賃4.5万円。
「オレは自由だー」
「1人暮らしサイコウー」
独身を満喫します。
そして妻とは職場結婚。
「7つ年下で可愛かったですね〜」
新婚生活はアパート住まい。
毎日がキラキラ輝いてました。
もしタイムスリップできるとしたら、あの頃に戻りたいです。
いや、やっぱ独身時代かな?
そうこうするうちに子供が産まれます。
男の子、そして女の子。
いいバランスでしょう?
子ども中心の生活が始まります。
その後、無性に家が欲しくなります。
「子供には辛い思いをさせたくない」
「自分の部屋を与えたい」
そんな感情がでてきたのでしょうか?
住宅展示場回りもしました。
でも今思えば、「なくなったものを取り戻したい」と、家に執着していたんでしょうね。
住宅の知識はなく、営業マンの言うがままにマイホームを建てました。
その後、私が住宅営業マンになるなんて、思いもしませんでしたが…
【住宅営業マンになる】
仕事はピアノ調律師に挫折してから、工場勤めを転々としていました。
単調な作業の繰り返し。
「あ〜あ、明日から仕事かぁ」
日曜日の夜が憂鬱でした。
仕事に、やり甲斐を感じていない時、流行で国家資格を取るのに便乗します。
宅地建物取引主任者の試験に一発合格。
「絶対合格してやるぞー」という意気込みは無かったです。
無欲の勝利ってやつですかねぇ。
これが運命を変えました。
資格を生かした転職です。
人前で話すとドキドキして、
頭が真っ白になるチキン野郎が、
なんと住宅営業マンに変身です。
ちょっと大丈夫ですかね?
思い切ったことをしたもんだ。
【己の知識不足に愕然とする】
「〇〇くーん、出なきゃおまんまの食い上げだよー」
電話が鳴ります。
でも、怖くて取れません。
手が震え声が震えます。
「ありがとうございます。〇〇ハウジングです。それはですね…」
住宅営業は、お客様と会話をしなければなりません。
毎日が修行です。
同時に建物、住宅ローン、税金、法律などの知識を幅広く勉強しました。
早いもので営業も約25年になります。
通算1600組以上の接客をしましたが、今までの経験は自分の大きな財産です。
「〇〇さんだから買ったんです」
「色々やってくれてありがとう」
お客さんの言葉は、私の喜びに。
「身内の大工でやることに・・・」
「大幅値引きしてくれたんで・・・」
「親が反対で家やめます」
逆に、土壇場でダメになったケースで凹んだり・・・
喜怒哀楽の体験をしました。
住宅営業マンは大変なんです。
今、つくづく思うのは、
「家を建てるならもっと勉強しろ」っと、
昔の自分に言ってやりたい言葉。
後先考えずに建てたこと。
家の知識を学ばなかったこと。
無理な返済計画だったこと。
なによりも圧倒的に知識が足りません。
注文住宅は、知れば知るほど奥が深いです
本当に、後悔だらけのマイホームになってしまいました。
【ブログのきっかけ】
ブログをやろうとしたきっかけは、ツイッターです。
「言ったことと違う」
「そんなの聞いてない」
「あとで知った」
「こんなはずじゃなかった」
やらかしや嘆きのつぶやきが気になりました。
私は静観者のままでいいのか?
「これって昔の自分ではないか?」
だんだんと、居ても立っても居られなくなりました。
「心配ですね。それは…」
「迷いますよね。それなら…」
「我慢しないでください。営業マンが…」
多くのことを伝えたいのですが、いかんせん文字数に制限があります。
まあ、ライティングの練習にもなりますが…
「そうだ。ブログなら文字数関係ないわ」
家をなくした自分。
何も知らずにマイホームを建てた自分。
営業マンになって猛烈に後悔した自分。
後悔するのは自分だけで十分ですわ。
私の負の経験や接客から得た体験。
私のすべてを込めて、注文住宅の知識やヒントを記事にしました。
残り少ない営業生活。
ガンガンに売り込む時代はもう終わりです。
自分の知識が、これからマイホームを建てる人たちの役に立つのなら、これほど嬉しいことはありません。
「記事を読んで外壁の色決めがバッチリだった。ありがとうございます。」など、こんな私でも役に立つんですね。
ブログとは一生、深く深くかかわっていきたい。
発信することで昔のトラウマが浄化されます。
ブログは、私の生きがいとなりました。
【ブログは経験から生まれた】
私のブログは、今まで経験してきたことの集大成です。
家をなくした絶望感。
マイホームを建てた経験。
住宅営業マンになって後悔した自分の愚かさ。
家を持つ喜びや悲しみ、辛さや怖さをたっぷりと経験してきました。
住宅営業マンになって、通算1600組以上の接客は、私の経験値をぐーっと高めたのです。
いろんな事情を抱えて、マイホームを持ちたいお客さまに会いました。
10組いれば10通りのマイホーム事情があります。
では、印象に残った2組のマイホーム物語を紹介します。
「今、不妊の原因を調べてるの」
子どもを流産した後、子宝に恵まれないS様夫婦。
建築を決意して工事が始まりました。
木工事が完了する前に連絡をすると、
「子どもができました」
電話の向こうで、奥様の嬉しそうな声。
ご主人に促され、建築を決断した気持ちが最高の結果になったのです。
「マイホームさいこうー」
ご主人の叫び声が、今でも忘れられません。
H様は4人家族。
小学生のお子さんがいます。
学区内で手頃な土地が見つかり、プランも気に入り総額も予算内で収まります。
H様も前向きで、話を進めて行こうとした時、「実は、住宅ローンに不安があるんです」
なんでも3年前に、ローンが上手く借りられなかったようなのです。
「事前の申し込みをしましょう」
何件かの金融機関に、借入の申し込みをしました。
結果は不調に終わります。
「そうなんですか。ダメなんですね…」
奥様の悔し涙で、心が揺さぶられました。
マイホームは、まさに喜怒哀楽の人生劇場。
比較的スムーズにマイホームを手に入れるお客様。
マイホームの契約前に親に激しく反対され、泣く泣く断念した若い夫婦。
「マイホームが欲しい」と強く願っていても、叶えられない家族もいます。
人生色々です。
【私だけの経験が役に立つ】
私は、買う側と売る側の経験をしています。
何よりも、マイホームを建てて後悔した経験があります。
おそらく住宅営業マンになっていなかったら、わからなかったでしょう。
つまり、私は初めて注文住宅を建てるお客様目線で、プロとしての的確なアドバイスができるのです。
「どこを注意したらいいのか?」
「どう考えればいいのか?」
知識ばかりでなく、気が付きにくいことも情報発信します。
マンションや建売は完成しているので、
住むイメージが想像しやすく価格もはっきりしています。
少しの知識があれば、買うことへの判断はしやすいでしょう。
「注文住宅を建てる」ということは、
形が決まってなく、価格が決まっていないので、霧の中を手探りしながら歩くようなものです。
今はインターネットで、住宅の情報や知識を得ることができます。
ただ、情報があまりにも多すぎて、
「何が正しくて何が間違っているのか?」
「何が必要で何がいらないのか?」正直判断が難しいです。
判断を間違えると、後悔したマイホームになってしまいます。
私は今までの経験を踏まえて、
読者が後悔しない注文住宅を建てるために、正しく判断できる知識を指南いたします。
知識を得ることにより、同時に、正しく判断する力を養えます。
「住宅会社を決めかねているのですが、何を基準にすればいいですか?」
「営業マンと気が合わない。会社は気に入っているが、どうしたらいい?」
「私は、いいと思ってるが正直、自信がない」
迷ったら、気軽に問い合わせくださいね。
フラットな立ち位置で、お答えします。
【ブログへの想い】
注文住宅を建てる読者には、とにかく家づくりを楽しんで欲しいのです。
おそらく一生に一回の家づくりでしょう。
「あ〜、やっても〜た」なんて、
後悔だけはして欲しくありません。
注文住宅は「建てるぞ」と思ってから、
家が引き渡しされるまでには、かなりの時間が掛かります。
陸上競技に例えると、
建売やマンションは、すぐに判断できる100mの短距離走。
注文住宅は、マラソンの長距離走です。
いきなりマラソンは走れません。
完走するには練習が必要です。
まずは練習を繰り返し、走り切るスタミナを付けなければなりません。
スタミナを付けて、体の調子に合わせたペース配分を習得すれば、満足する走りができるのです。
注文住宅も、正しく判断できる知識(スタミナ)と判断する力が身に着けば、満足するマイホームができます。
自信を得てサクサク家づくりを楽しみましょう。
スタミナがなくスタートすると大怪我をしますよ。
マイホームを建てるのは、
「家族がもっと幸せになるため」だと私は思います。
私の場合は、なくしたものを取り返す気持ちが大きかったのですが・・・。
家族の幸せのために、人生で一番高い買い物を長期のローンを組んで返済する。
覚悟がなければできません。
失敗もできません。
ただマイホームを持つことが最終ゴールではありません。
マイホームを持ってから、家族の新しいステージが始まっていくのです。
そのためには、満足するマイホームを建てるのが一番大事だと思います。
「私はこれがいいんだけど」
「俺はこっちがいいんだよ」
時には夫婦の意見が、ガツ~ンとぶつかることもあるでしょう。
試されているのです。
明るく乗り越えてください。
いいことも悪いことも、山あり谷ありの長い道のり。
乗り越えてこそ、最後には満足できる家ができるのです。
「マイホームさいこう~」
あなたの叫びは、私の喜びです。
自分の知識を余すことなく伝えたい。
役に立つ情報を提供したい。
すべては後悔しない注文住宅を建てるため。
満足できるマイホームを持ち、幸せになって欲しい。
それが、私の喜びでもあり存在価値でもあります。
生きてきた証です。
記事を参考に、後悔しない注文住宅を建ててくださいね。
応援しています。